高い給料がほしい。
そう考えるのであれば、どのような仕事でいくらくらいの給与事例があるのか事例はぜひ知りたいと思います。
東洋経済2019年9月28日号「あなたの転職市場価値が一目でわかる 主要11職種 年齢×ポジション別年収マトリックス」(46ページ)という面白いまとめ記事がありましたので、このうちマトリックス部分ではなく、各業種の給料事例を紹介します。
事例の情報入手源が就職・転職口コミサイトの社員口コミなのがやや残念ですが、参考にはなると考えています。
1 金融、IT業界、コンサルの年収は高く、サービス・流通は低い

年収は業界によってある程度決まります。
あなたの仕事に対する給料は転職市場でどのような水準になっているのか
これを知るためにはそれぞれの業界の相場感を知っておいた方がいいでしょう。
2 50歳部長は約2000万円の金融系専門職は役職による給料格差が大きい
「金融業界はかつてほどではないものの給料水準はまだ高い」ということのようです。
40歳前後の課長クラスで年収1000万円組に。
金融業界の年収事例
- みずほ銀行 1500万円(副支店長・新卒20年以上・男性)
- 三菱UFJ銀行 1150万円(調査役・新卒15~20年・男性)
- 千葉銀行 450万円(窓口・新卒5~10年・女性)
三菱UFJ銀行「調査役」って何をやってるんでしょう。給料高いですね。
と疑問に思っていたところ、お問い合わせフォームからこの役職について情報を寄せてくれた方がいました。
ありがとうございます!
以下抜粋させていただきます。
総合職10年目くらいになると付く役職(課長の1個下くらい)を指し、どの部署にいても調査役になります(なので特段調査業務に従事しているとかではないです)。
そうだったのか!
私がいた日系企業も同じような制度が採用されてました。
10年くらいいるとほとんどの人が付く役職。
「この役職名は一体なんだろう」と中にいる人みんなが不思議に思っている役職です。
メガバンクにもあるんですね。
金融業界では「40歳前後の課長クラスで年収1000万円組」と記事中に書いてあったのと比較すると、三菱UFJ銀行は、30代後半くらいになると課長でなくても、また特に何か特別な調査をしなくても調査役として1150万円もらえるということで、さすがのメガバンクは高給取りです。
千葉銀行の「窓口」って何気に給料高いような気がするのは気のせいでしょうか。
在宅勤務になってやることはあるのか。
3 技術(IT)系は勝ち組が高年収
手持ちのスキルや扱える技術や能力が重要になってきます。
また、技術の新しさも大きなポイントになります。「古い技術しか使えない人の年収は低くなる」傾向にあるようです。
技術力で大きな差 プロマネは1000万円超
IT技術者が高年収を狙うには、「金になる技術」「需要が高い技術」を持っている必要があります。
技術(IT)系の年収事例
- 日本IBM 1700万円(プロジェクトマネジャー・新卒20年以上・男性)
- NTTデータ 1200万円(プロジェクトマネジャー・新卒20年以上・男性)
- DeNA 850万円(エンジニア・新卒3~5年・男性)
DeNAは「新卒3~5年」で850万円ですか。これはなかなか高い給料ですね。
4 若くても高年収を狙えるのがコンサルタント職
コンサルタントは何となく年収が高い職種として認知されている感があります。
課長や部長といった管理職クラスなら年収1000万円超が相場だ。ただ評価の差が年収にストレートに出る。
(1) 東洋経済に出ていたコンサル年収事例
- 野村総研 1800万円(管理職・新卒20年以上・男性)
- アビームコンサルティング 950万円(シニアコンサルタント・新卒10~15年・男性)
- アクセンチュア 1000万円(マネジャー・新卒9年・女性)
「ん?もっと高いんじゃないの?」と思った人もいるかもしれません。
私はそう思いました。
私の聞いたことのある事例を紹介します。
(2) 実際に見聞きした外資系コンサルの年収事例
- アクセンチュア 8000万円(パートナー・新卒25年くらい・男性。内訳は基本3000万、ボーナス5000万)
べイン・アンド・カンパニー 7000万円(ミドルクラスのパートナー・男性)
アクセンチュア 3000万円(ディレクター・新卒20~25年くらい・男性)
アクセンチュア 2000万円(アソシエイトディレクター・新卒20~25年くらい・男性)
これらはかなりの成功者の事例ですが、相当な高年収です。
5 営業系の中で高年収のマーケティング・商品開発
管理職クラスなら1000万円も射程圏
という説明ですが、上記2~4の金融、IT、コンサルに比べると低額になってきます。
マーケティング・商品開発職の年収事例
- 電通 800万円(マーケティング・新卒7年・女性)
- マクロミル 500万円(マーケティング・新卒3~5年・男性)
電通は思ったほど高くないという印象です。
でも新卒7年なら十分高給かもしれません。
6 技術(製造系)は30歳主任・係長クラスで400~700万円
上記2~4、5と比べてさらに給与レンジが下がりました。
とはいえ「IoTへの対応が可能な技術者の給料水準は高くなっている」ということです。
技術(製造系)の年収事例
- トヨタ 1100万円(技術・新卒20年以上・男性)
- ソニー 930万円(エンジニアリーダー・新卒20年以上・女性)
- 山崎製パン 380万円(生産・新卒3~5年・女性)
大企業で年齢が高ければなかなかの給料がもらえるけれども、そうでなければ高給は難しいという感じです。
7 営業職は部長・課長で500~900万円が相場
これは業界や会社によってすごくバラツキが出ます。
営業の年収事例
- 三菱商事 1600万円(営業課長・新卒5~10年・男性)
- サッポロビール 800万円(営業・新卒10~15年・男性)
- リクルート 700万円(営業・新卒5~10年・男性)
三菱商事の事例が目を引きます。「営業」よりも「三菱商事」に着目すべきでしょう。
それより、新卒5年で課長になれるのだろうか。
8 建築技術は40歳課長クラスで500~800万円が相場
大林組などゼネコン大手は高給
ここでもやはり大企業の方が給料相場は高いようです。
建築技術職の年収相場
- 大林組 1200万円(部長・新卒・男性)
- 鹿島建設 1020万円(建築設計・新卒5~10年・男性)
- 竹中工務店 800万円(技術系・新卒5~10年・男性)
大手であればコンサルに次ぐ上記5くらいに入ってもいいくらいの高収入です。
9 管理部門は課長で500~800万円くらいが相場
管理部門、ってのは業界じゃないですね。
業界ごとの管理部門の給料が知りたいところです。
管理部門の年収事例
- ニトリ 900万円(人事・新卒15~20年・男性)
- 日立 600万円(人事・新卒3~5年・女性)
日立の人事は年齢のわりに給料高い気がします。
10 高年収業界代表例のはずのメディカルだが
22歳~34歳の一般社員で300~500万円
こんなものなのか?
製薬企業やバイオ関連企業の研究者や営業担当者(MR)の給料は高い
なるほど。メディカル業界も色んな企業があるので、高給与企業は限られるようです。
外資バイオ製薬企業についての記事はこちら。

メディカル業界の年収事例
- 武田薬品工業 1000万円(研究・新卒5~10年・女性)
- ファイザー 800万円(MR・新卒5~10年・男性)
- シミック 600万円(臨床開発モニター・新卒10~15年・男性)
やはり製薬の給料は高めですね。
製薬系に強いと主張している転職エージェントはJACリクルートメントです。

11 クリエイティブ職の給料は低め
40歳課長クラスで450~700万円
映像やデザイン制作を希望する人は多いが、供給過多で給料は低め
22~34歳の一般社員クラスで年収250~400万円程度
きびしい業界です。
ただWebデザイナーなどIT系の給料は増加傾向
ここでも出てきましたIT系。
「IT」は給料アップ転職のためのマジックワードです。
クリエイティブ職の年収事例
- ベネッセコーポレーション 1000万円(編集・新卒10~15年・女性)
- アミューズ 330万円(マネジャー・新卒3年未満・男性)
- クリーク・アンド・リバー 250万円(映像専門職・新卒3年未満・女性)
ベネッセは抜群に高いですね。講談社や集英社といった高給軍団もここに入りそうです。
12 サービス・流通は50歳部長になっても500~800万円
サービス・流通は業界の収益性が低く、社員の給料も上がりにくい。
労働条件も、土日に休みが取りにくいなど厳しめ
高い年収を狙うなら、基本的には避けるべき業界です。
サービス・流通業界の年収事例
- 三越伊勢丹ホールディングス 1000万円(マネジャー・新卒10~15年・男性)
- セブン イレブン・ジャパン 440万円(店長・新卒3年未満・男性)
- ゼンショーホールディングス 380万円(マネジャー・新卒3年未満・男性)
三越伊勢丹は給料高いですね。ここは例外ということでしょうか。
セブンイレブンは、転職に活かせる経験が積めると思います。
新卒3年未満で店長という1国1城の主になれてマネジメント経験が積めますし、セブンイレブンという圧倒的知名度ある会社も使えます。
また、「コンビニ店長はマジきつい」というのが世間一般の常識として見られるようになってきてますから、「その境遇で働いてきた」という期待や、「それは辞めたくなるのは当然だよね」という会社を辞めることへの赦しが得られる可能性があります。
13 三井不動産・三菱地所は40代で2000万 安定かつ高給
三井や三菱で高給といえば商社が思い浮かびますが、不動産の2社は隠れた超高給企業です。
総合職に限定すれば平均年収はもっと高く、40代で2000万円台が見えてくる
40代で年収2000万円に届く不動産大手「儲けの秘密と死角」、三井不動産・三菱地所・ヒューリック… | 高年収&高収益 勝ち組企業大解剖!儲けの秘密と本当の待遇 | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)
エリートネットワークの社長は「私が生まれ変わってサラリーマンになって勤める会社を選べるなら三井不動産を選ぶ」と言っていました。
結び
「【調査】転職のため高年収の儲かる職業の相場を知っておくのは有益」と題して各業界の年収事例を紹介しました。
適切な行動には正しい情報が重要です。
転職される際には、どのような職につくか、年収をどう考えるか、について本記事が参考になるとうれしいです。
以下別記事は本記事とは矛盾しますが、他人との年収比較は自分にとってもよいものではありませんので、注意しなければなりません

*調査データのソース
エン・ジャパンの情報が基になっています。
情報源:以下サイトに掲載された求人情報
総合転職情報サイト「エン転職」
ミドル世代向け転職サイト「ミドルの転職」
求人情報数:約100万件
掲載期間:2018年7月~2019年6月
分類方法:以下【役職】4分類と【年齢】3分類の組み合わせ12分類
【役職】
一般社員クラス
主任・係長クラス
課長クラス
部長クラス
【年齢】
22歳~34歳
35歳~44歳
45歳~54歳
会社ごとの年収や属性について:就職・転職口コミ情報サイト「オープンワーク」に記載されている社員口コミ情報
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