【本記事サマリー】
- dodaは定番の大手転職エージェント
- 求人数が多い。
- 登録システムはよくできている。
- 登録すれば無料セミナーも受けられる。
- 担当者の人は話をよく聞いてくれたが、法務キャリアに関する理解はあまりなかった。
- ベテラン層にとってはdodaでは本気の相談というよりも情報収集程度の利用価値になるが、若手・転職初心者には利用価値が高い。
(2021年8月13日改訂)
1 dodaは多数の求人情報あり
dodaはリクルートエージェントと双璧をなす定番大手人材紹介会社です。
dodaに登録すれば、多くの求人情報が手に入ります。
システムも使いやすく、検索しやすいです。
求人情報の検索のしやすさは超重要です。
転職エージェントによっては、大手でもシステムはたいていイマイチです。マイナビとかは担当者が紹介してくれた求人情報以外見られません。
「こんな求人情報があるのかあ」と気軽に求人情報が閲覧できるようになる、というのが本当に本当に長所です。
リクルートエージェントもそうなのですが、「大手に登録しないとライバルと比べて転職活動で不利になる」可能性があります。
なぜか。
大手人材紹介会社に登録しているということは、多数の求人情報にアクセスできることを意味します。
他人が登録していて自分が登録していないのであれば、自分はアクセスできる情報量で劣ることになるからです。
大手に登録するのは「負けない転職活動」の土台を作る上で大事です。
転職玄人のシニアでない限り、リクルートエージェントかdodaに登録して十分な情報を取得すべきです。
それを土台に強みのある他の転職エージェントを探しましょう。
2 dodaの転職相談体験談
私が相談に行った時期は、新型コロナウィルス感染症が流行する前です。
丸ビルに入っているdodaのオフィスは受付が人であふれていました。他の会社でこんなのは見たことがありません。
受付に行くと、システマティックに資料と番号札を渡され、指定された個室に行って担当を待つように言われます。
女性の担当者が個室にやってきて面談スタート。
最初に自己紹介や転職希望の理由等を聞かれました。他に転職活動の状況も聞かれました。私は当時他のエージェントで転職活動が進んでいたので、その話をしたら色々聞かれました。
基本的には私の話をよく聞く、というスタイルでした。
担当者が「それはおかしい」とか、「こうすべきだ」と言ってくるような中小でありがちな嫌な思いは一切しませんでした。
ここです!
これが大手人材紹介のよいところです。
大手はスタッフが多いです。スタッフが多いということは、各スタッフは中小エージェントに比べると忙しくありません。
時間と心にゆとりがあるのです。ゆとりがあると求職者に厳しく当たってこない確率は高いです。
転職初心者にはこうしたゆとりある転職エージェントの方がいいです。
こわい感じの悪い転職エージェントは嫌でしょう。
私はリクルートエージェントで嫌な担当者に当たったこともありますが、一般的には大手の方が求職者を扱い慣れていて嫌な思いをせずにすみます。
相談の途中に担当者が「求人情報を持ってきます」と行って個室を離れました。
この「求人情報を探してきます」という動作が大手エージェントですね。
マイナビもそうでした。
リクルートエージェントはその会議室のパソコンで「求人情報はこうやってみますので、自宅で見てください」でした。
3 dodaのイマイチだったところ
いいところばかりではありません。
悪い、というほどの欠点はありませんでしたが、足りないところがありました。
(1) 担当者は法務業界、応募先企業に詳しくなかった
担当者は、法務業界、法務キャリアへの理解はほぼ無いに等しかったです。
そのため、私が将来どういう道を歩みたいのか、それにあった会社・ポジションはどうなのか、といった話題については話しません。
結果、しばらく話した後に担当者からなんとなく求人情報を持ってこられてしまいました。
業界に精通した話がしたい、というのであれば専門性ある転職エージェントにも相談することをお勧めします。
(2) イマイチさを知りつつ起用
しかし、「おお、こんな会社の求人情報もあるのか」と思えるようなものもありました。リクルートにはない求人情報もありました。
法務転職のような業界を絞った転職エージェントに依頼しようと思うと、どうしても小規模エージェントに頼ることになります。
小規模エージェントだとすぐその場で「~という会社の求人があります」と出てきます。小規模の方がエージェント自ら会社の個性をわかっているので、その点はいいと言えます。
ただ、小規模エージェントだと紹介してもらえる求人情報が限られるというデメリットがあります。
ということで、私は大手も小規模もなるべく多く登録して、会社とエージェント両方の情報を集めています。
dodaは複数起用するに値する大手です。
dodaのポイント
- 登録は当然無料
- リクルートエージェントと双璧の豊富な求人案件数
- 利用しやすいシステムやサポートの手厚さ
4 dodaでのハイポジション狙いのヘッドハンティングサービス
dodaに登録すると、普通の転職エージェントサービスだけでなく、同社(パーソル)の別のハイレベル転職エージェントからもすぐに連絡が来ました。
同社内の別の部署(転職エージェント部隊)で応募者の情報は共有しているようです。
なので、「大手&専門特化」の合わせ技のサービスが得られます。
この合わせ技は準大手にはできず、dodaならではといえます。
(1) パーソルキャリア・エグゼクティブエージェントからの非公開求人
dodaとは別に「エグゼクティブエージェント」という人材紹介サービスをパーソルは提供しています。
これは、経営幹部、専門的なスキルを持つプロのエグゼクティブ人材を対象にしたエージェントサービスです。
「にゃんがー様の登録データを拝見し、ご連絡させて頂きました。
下記企業の求人をご案内したく、一度お電話ないしご面談の機会を頂戴出来ませんでしょうか。」
このような連絡とともに、このサービス担当者から1件の求人情報が来ました。
確かに他の転職エージェントではない求人情報でした。おお、こんなのがあるのか、と思いました。
なかなかの高給案件でした。
「(この部門が扱っているのは)主に非公開や社長匿名案件が多くピンポイントではありますが、他にも市場に出ていない案件をご紹介出来るかと思います。」
という部門なんだそうです。
ちなみに、リクルートエージェントにもこういったエグゼクティブサーチのような部門はあります。
(2) Bilingual Recruitment Solutions
これはパーソルキャリア株式会社の一部門で主に外資系やグローバル企業でのポジションを紹介しています。
バイリンガル人材のための転職支援サービスをうたっていますが、純日本人の私にも声がかかりました。日本語で。
dodaとは別部門(別サービス)とだそうですが、dodaに登録したら以下のような連絡がきました。
「ご経歴を拝見させていただきました。私からもご案内させていただきたいポジションがございます。是非ご挨拶を兼ねて一度お会いさせていただき詳しくご相談させていただけましたら幸いです。」
*****
以下は興味ある人向けの一般的なパーソルという会社についての情報です。
つまり、ほとんどのにとっては興味がわかない内容ですので、無視していただいて大丈夫です。
5 dodaとはどんな転職エージェントか
dodaブランドで人材紹介業を営むパーソルキャリアは、パーソルホールディングスに属する歴史ある大手転職エージェントです。
(1) 概要(同社ウェブサイトより)
社名:パーソルキャリア株式会社
本社所在地:東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング27F
事業内容:正社員領域・アルバイト・パート領域の求人メディアの運営、人材紹介サービス、 新卒採用支援、教育研修サービス、組織・人事コンサルティングサービスなど
従業員数(単体):4,490名(有期社員含む、2018年3月時点)
(2) 沿革
もともと「インテリジェンス」という社名で人材紹介業等を営んでいたが、数度の株主変更を経てパーソルホールディングスの傘下となった「パーソルキャリア株式会社」が運営する人材紹介サービスブランドがdodaです。
① 1989年創立。母体はインテリジェンス
1989年6月に宇野康秀らリクルート出身のメンバーが独立して人材派遣業・インテリジェンスを創立しました。これが母体です。「インテリジェンス」という会社名は聞き覚えがある方もいると思います。
② 2008年にUSENの完全子会社に
③ 2010年にKKRの傘下に
米大手買収ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が、USENの100%子会社となっていたインテリジェンスの全株式を取得。買収額は325億円。
④ 2013年にテンプホールディングス(現 パーソルホールディングス)の傘下に
テンプホールディングスが、KKRからインテリジェンスホールディングスの全株式を取得。買収額は約510億円。
⑤ 2017年に㈱インテリジェンスからパーソルキャリア㈱に商号変更
(3) 業績
パーソルホールディングスのグループ内でパーソルキャリアが属するセグメントである「リクルーティングセグメント」の2018年3月末時点の売上と営業利益。
売上 :728億4100万円
営業利益:108億1000万円
比較情報として、人材紹介業を専業とする大手のJACリクルートメントの業績を見てみましょう。
2017年12月期のJACリクルートメントの売上と営業利益。
売上 :160億4400万円
営業利益: 53億 900万円
かなり差があります。「セグメント」にはJACリクルートメントと比較対象とすべきではないものも含まれているのも一因と思います。ただ、それでもパーソルキャリアはかなりの売上のはずです。
パーソルはさすがの大手です。
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