今の職場を辞めて転職するか、そう悩んでいる人は転職における若さの利点を知っておくべきです。
私は4回転職していますが、若い時の方が転職は楽です。
他者の転職を見ていても、若いうちに転職する方が楽です。
年を取るにしたがって変化する遺伝子の発現パターンに照らすと転職は若いうちにするのが有利といえます。
また、20代後半からは脳の新しい環境に対応する力が衰えます。
1 年を取るとストレスに弱くなり転職がきつくなる | 老化による遺伝子のパターン変化
年を取ると、ストレスに弱くなり、へこみやすくなります。
へこんで戻る力も弱くなります。
転職をすると環境が大きく変わり、ストレスを受けます。
転職はストレスです。
転職で発生するプレッシャーをみくびってはいけません。
転職して新しい環境で働くのも大変ですが、その前段階の転職活動もきつい。
転職活動は楽しくないのです。
なぜ年をとるとストレスに弱くなるのか?
その理由は遺伝子にある。
年を取るとストレスに対応する遺伝子の発現パターンが変わり、ストレスに弱いパターンに変わってしまいます。
人の細胞1つには、4万から5万もの遺伝子があります。
しかし、すべての遺伝子がいつも働いているかというと、そうではありません。
ある遺伝子は働き、ある遺伝子は働かない。
この遺伝子の発現パターンは、若いうちと年をとってからでは異なります。
残念なことに、年を取った後に発現する遺伝子パターンはストレスに弱いのです。
年齢によって、少しずつストレスに対して弱くなっていくのは、ストレス応答に関係する遺伝子の発現が変わってくるのが一番大きな原因です。
それもたった1つの遺伝子が変わるだけではなく、たくさんの遺伝子が変わるので、へこみも強く出てくるのです。(米井嘉一『最新医学が教える 最強のアンチエイジング』(日本実業出版社、2019年3月)61ページ)
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どうせ転職のストレスを受けるのであれば、若いうちに実施してそれに慣れた方がいいというわけです。
仕事のストレスはバカにならない。
軽視してはいけません。
2 加齢による脳機能の低下が転職を難しくする
年齢とともに脳機能が低下します。
その低下する脳機能は、以下のように転職時や仕事において重要なものです。
- これまで経験したことがない状況下で問題を解決力
- ワーキングメモリ
- 注意力の焦点を絞る
- 抑制力
- 柔軟性
上記のような「すばやく学んだり、新しい環境へ適応したりする能力を支える機能」が加齢によって低下するのです(アルバロ・フェルナンデスほか『脳を最適化する ブレインフィットネス完全ガイド』(CCCメディアハウス、2015年10月)38ページ)
たとえば、「これまで経験したことがない状況下で問題を解決力」は、まさに転職で必要な能力です。
新しい職場でこれまで経験したことがない状況に置かれ、新しい仕事で直面する問題を解決しなければなりません。
では何歳から転職に関わる脳機能は低下するのか?
20代後半から早くも低下し始めます。
処理速度やワーキングメモリは、20代後半から30代前半にかけて悪くなる傾向が見られ始め、この時期から目新しくて複雑な情報を処理する能力が低くなっていくこともわかった。処理速度やワーキングメモリの低下は、ふつう10代初期に自覚するようになり、その後、穏やかに低下していくのを感じるものだと考えられてきた。しかし実際には、それよりはるかに早く低下が始まっていたのだ。
(アルバロ・フェルナンデスほか『脳を最適化する ブレインフィットネス完全ガイド』(CCCメディアハウス、2015年10月)38ページ)
脳機能の低下という観点からすれば、転職のタイミングは早い方がいい。
注意点としては、とにかく早ければいいというわけではないことです。
脳機能の低下は個人差があります。
また、年齢が高いから転職がダメ、転職に不利とも限りません、
なぜか。
年齢を重ねるにしたがって経験を積み、未知の問題に対応する力が付いている場合もあるからです。
なので、脳を鍛え、いつでも転職できるようなサラリーマンになるには、仕事をがんばりつつ勉強をし続けるべきです。
サラリーマンが年収を上げる勉強【金持ちは勉強マシーン】で書いたように継続的に勉強し続けるのが大事です。
また、脳を鍛えるには、運動が重要です。
3 転職は若いうちの方がいいその他の理由
転職は若いうちがいいと言われるよくある一般的な理由をあげます。
必ずしも重要な転職すべき理由にはならないのは注意が必要です。
① 求人数が多い
若いうちの方が多くの求人に出会えます。
40代や50代よりも、20代の方が求人案件数が多いのは間違いありません。
求人案件数が多いのは、世の中には、低レベルなポジションの方が高レベルなポジションよりも数が多いからです。
大企業の中を想像すればわかります。
部長は数が少ないが、平社員はたくさんいます。
社長は1人しかいません。
偉い人の方が少ない。
少なければ採用をかける機会も少ないです。
若い方が色々物色できるというメリットはあります。
ただ、ベテランになってからの方が自分のキャリアにあった数少ない求人案件に絞り込めることもできます。
求人案件数がありすぎて途方にくれることもありますので、多ければいいとは一概には言えません。
② あまり期待されていない
ベテラン社員の転職に比べれば、第二新卒や20代の転職は、過度な期待をかけられることもありません。
給料は安め、地位も低い。
気楽といえば気楽です。
③ 再転職して挽回する時間がある
20代で転職してその会社が合わなければ、また転職する時間は残されています。
前記①で書いたとおり、求人案件数が多いため、まだ機会はあるのです。
年を取ると挽回の機会は減っていきます。
また、挽回する時間があるのであれば、ガラッと職種を変えてみることができます。
変えてみて嫌ならまた変えたりもどったりすればいい。
うまく説明できない理由で転職を安易に繰り返してジョブホッパーになるべからずですが、転職理由が説明できるのが大事です。
4 転職の検討は若いうちに開始すべき
むやみやたらと転職を考えて日々を過ごして現職の集中力を下げるような生活はよくありません。
転職で成功するには今(現職)を大事にすべきです。
しかし、「今の仕事は続けられない」とか「ずっと今のままでいいのか」と考えるのであれば、転職を検討すべきです。
今現在が転職を検討する最大のチャンスです。
なぜ今なのか?
自分の残りの人生の中で今が一番若いから。
今後老化は確実に進行し、遺伝子発現パターンは変わり、脳機能も低下し、ストレスに弱くなります。
今転職を考えるとしたら、何をしたらいいのか?
転職活動の始め方で勧めているのは、まずいきなり転職エージェントに登録することです。
なぜいきなり登録するのか?
その理由。
- 登録は無料
- たくさんの求人情報を知ることができる(何も情報なく悩むのはよくない)
- プロの転職エージェントに相談できる
転職エージェントに登録して相談面接をしたらからといってどこかに応募する必要はありません。
私は30社以上の転職エージェントと面談していますが、面談した後に応募したことは少ないです。
転職に少しでも興味があるのであれば、余生で一番若い今がチャンスです。
5 初心者におすすめの転職エージェント
転職をするのが初めてであれば、初心者にやさしい転職エージェントに登録すべきです。
年齢を考えずに転職に相談に行くと冷たい仕打ちを受ける恐れがあります。
転職エージェントへの相談で失敗した体験談を参考になさってください。
(1) マイナビエージェント
転職初心者には、 マイナビエージェントであれば若手にやさしく大企業の求人も多いのでおすすめです。
マイナビエージェントのポイント
- 若手にやさしい
- 大手に強い
- 重点的な面接対策
(2) マイナビジョブ20’s
マイナスでさらに若手向けの転職エージェントサービスとしてマイナビジョブ20’sもあります。
▼無料登録(公式サイト)はこちら
▼関連記事(マイナビエージェント転職相談体験談)
マイナビエージェントに転職相談した感想
(3) リクルートエージェント
最大手のリクルートエージェントは求人数が多いので放っておけません。
若手の転職相談を数多く受けているので、若手のサポート力も十分。
リクルートエージェントのポイント
- 最大手の豊富な求人数
- 安心の相談体制
- 求人検索や応募のしやすさ
▼関連記事(リクルートエージェント相談体験談)
リクルートエージェント転職相談の感想 | 鉄板の定番
(4) 第二新卒エージェントneo
第二新卒エージェントneoは、第二新卒等の転職支援に特化した転職エージェントです。
1社目でうまくいかなかった若手の転職であることを考慮した手厚いサポートがポイントです。
第二新卒エージェントneoのポイント
- 初回面談2時間、面談対策等1人あたり平均10時間の手厚いサポート。
- ブラック企業を除外
- スタッフは全員第二新卒で、求職対象者は正社員での就職・転職を希望する18歳~28歳
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