転職時や就活時の採用面接、自信を持って自分を売り込めますか?
私は面接前は「うーん。。がんばる。。」となります。アピールはそんなに気楽なことではありません。
自信を見せることは大変です。
自信を示すにあたって気になる点があります。「応募者が自信満々だと面接は突破しやすいのか?」という点です。
自信を表に出し過ぎると面接官から「あんな自信溢れすぎな人は無理。やっぱり謙虚な人がいい」と拒否されてしまったりしないのでしょうか。
それとも押せ押せで自信をみなぎらせた方が気迫で面接を突破できるのでしょうか。
この点に対する答えはこうです。
応募者が置かれた面接の状況によって自信満々な態度が良いか謙虚な態度がよいかは異なる。
先に結論を書くと以下のとおりです。
パターン別 面接での自信の示し方
- 自分が懐疑的に見られている場合には、自信満々で主張する
- 自分が認められている場合には、自信は抑えて謙虚になる
このパターンは、社会心理学の名著として知られる『影響力の武器』の著者であるチャルディーニの弟子による以下の書籍から抽出しました。
メッセージを自信満々に発するのは、いつでも良い手なのでしょうか。そうとは言い切れません。自信満々に行った主張が不正確だったとわかれば、信頼を損なうという形で評判に傷がつき、影響力が低下します。では自信を持ってメッセージを発するべきかどうかを、どう決めればいいのでしょう。「そのときの状況によって大きく異なる」というのが答えです。
S.マーティン=J.マークス『情報発信者(メッセンジャー)の武器―なぜ、人は引き寄せられるのか』(誠信書房、2022年3月)63ページ
本記事ではこの「面接での自信の示し方パターン」について詳述します。
どの面接で自信を前面に出すべきかあるいは謙虚をアピールすべきかがわかるようになります。
転職希望者で、面接の状況に応じて意識的に態度を変えるような策士は少ないと思います。無意識的にやっている人はいると思いますが、意識的に準備する人は少ないはずです。
そうした周到な準備をする少数派になれば面接突破可能性が高まります。
1 認められていないなら面接では自信満々で挑む

面接に呼ばれた段階である程度能力は認められていることもあれば、懐疑的に見られていることもあります。
面接官が心の中で、「この応募者は本当に大丈夫か・・?」と思っていることも当然あります。
このように、面接官からややネガティブに見られている場合は、謙虚な態度で面接に臨んではいけません。
自分にはこの面接を突破する理由があるのだ、突破させるのが適切な判断だ、と面談官に思ってもらえるよう自信を持って主張しましょう。
話を聞いてもらえない状況にいて、かつ自分の考えに値打ちがあると信じている場合(初めての起業や初めての立候補など)や、場の不確実性を和らげようとしているような場合なら、受け手を説き伏せるためには、適切に思われる以上の自信とともにメッセージを発する必要があります
S.マーティン=J.マークス『情報発信者(メッセンジャー)の武器―なぜ、人は引き寄せられるのか』(誠信書房、2022年3月)64ページ
面接開始時において懐疑的に見られているということは、面接官の自分に対する印象を面接において変えなければなりません。
変えることに失敗すればそのまま敗退です。
逆転が必要なのです。
そんな劣勢で自信を示さなければどうなるのか?
面接官は、自らの確証バイアスによって応募者の悪い印象をますます固めていきます。
面接官は、面接開始時に「この人大丈夫かな?」と思っています。
面接が始まって応募者があまり自信なさげに話すのを見たら、面接官はこう思います。
「ああ、やっぱりこの人はダメなんだ。だからこんな自信がなさそうなんだ。やっぱり思った通りだ。」
人間にとっては、自分の期待や仮説に合致するような情報を探すのが自然であって、たとえ反証のほうが有益な場合であってもその傾向は変わらない。
マックス・H. ベイザーマン=ドン・A. ムーア『行動意思決定論―バイアスの罠』(白桃書房、2011年7月)46-47ページ
私達は、自分の考えと合致するような情報に出会うと、通常はそれを批判することなく喜んでそれを受け入れる。
応募者が認められていない状況で自信を示さなければその時点で試合終了です。
自信を示しましょう。それが逆転の可能性をあげる道です。
外見的な態度としては自信を示し、どのようなメッセージを伝えるべきかは以下過去記事が参考になります。

2 すでに認められている面接では謙虚に
「面接開始時ですでに面接官から好印象な面接なんてあるの??」という疑問を持つ人もいそうです。
しかしこうした面接は少なくありません。
書類突破率が10~30%くらいと考えると、書類選考を通過している時点で採用側はその応募者をかなり高く評価しています。
私の過去の転職面接でもこう感じることはけっこうありました。
ある企業の書類審査突破後第一次面接前に転職エージェントから「もうスキル面では十分高く評価されている」と伝えられたこともあります。
在職企業、経験件数、職務経歴、学歴等々から、かなりの程度で「この人はデキる」と面接官は事前に想像しています。
転職においてはそうですが、大学生の就活でもこのように「この学生はデキるに違いない」と思われることはあります。
一流大学と名高い大学に所属する学生が、冗談で就職人気ランキングにも入らない不人気企業に応募すれば「え!?なんでこの大学の君がウチみたいな会社に応募してきたの?!」となります。
こうした「すでに実力を認められている」場合の面接での自信の示し方は。
自信満々で臨むのは得策ではありません。控え目に謙虚な態度で面接に臨みましょう。
高い評判を得ていてすでに影響力をもっていたり、不確実性の緩和よりも述べる内容の正確さのほうが気になるなら、主張を大げさに話す必要はありません。その場合、自信満々に見せるメリットはほんのわずかである一方、主張が間違っていたとわかったときにこうむるダメージはかなり大きくなります。ですから、そうした状況なら、新しい提案や考えを売り込むのに、より慎重なやり方を用いるほうがずっとよいわけです。
S.マーティン=J.マークス『情報発信者(メッセンジャー)の武器―なぜ、人は引き寄せられるのか』(誠信書房、2022年3月)64ページ
すでに評価は上々であれば、自信を示してさらに高い評価を勝ち取とうとしてもその上がり幅は小さいです。
他方で、あまり自信満々だと「嫌な奴だな」と思われる可能性があります。
次のトピックでは謙虚さを示すテクニックを説明します。
それはあえて自分が間違っている可能性を認めるというものです。
3 謙虚さを示すために自分の間違いの可能性を述べる
これは、自分がすでに認められている場合の面接で使うべきテクニックです。
「すみません。これは私の誤解かもしれませんが」
「間違っているかもしれませんが」
このような自分が間違えている可能性を述べましょう。
能力ありと認められている人がこのような発言をすれば、信用度がかえって高まります。
2010年に実施された研究によれば、専門家が自分の助言や意見に対する軽い疑いを自ら口にすると、なんと受け手は、彼らの見解をさらに信じるようになるのです。客観的にはっきりとした、たった一つの答えなどないような問題を扱っている場合には特にそうなります。つまりこういう具合です。すでに有能だと見なされているメッセンジャーが不確実性を口にすると、受け手は、逆説めいた話ですが、もしメッセンジャーがその不確実性を認めるほど自分の分析や判断に自信を持っているなら、信用できるに違いないと考えがちなのです。
S.マーティン=J.マークス『情報発信者(メッセンジャー)の武器―なぜ、人は引き寄せられるのか』(誠信書房、2022年3月)64ページ
謙虚に面接に臨むべし。
気をつけるべきは、謙虚でいるつもりが自慢になってしまうことです。
たとえば以下のツイート例。
ワイは年収1000万円以上なんだけど、東京都内で家賃払って、子どもの養育費払って、自動車の維持費等々を払ってたら全然余裕がない。ラーメンを食べるときにもトッピングを付けるかどうかでいつも悩む😅
このツイートは架空ですが、「金に余裕がない」と言いたいのか、「年収1000万円」を自慢したいのかわかりません。
謙虚で挑むべき面接でこんなことしゃべってはいけません。
離虚さを装った自慢は危険な戦略です。不誠実と見られかねないからです。それどころか、いけ好かないやつと思われる可能性さえあります。謙虚さを装った自慢を用いて有能さを知らせると、温かみと信頼性の欠如も伝わってしまうため、効果は相殺されます。
S.マーティン=J.マークス『情報発信者(メッセンジャー)の武器―なぜ、人は引き寄せられるのか』(誠信書房、2022年3月)66ページ
自慢してしまうと「温かみの欠如」が面接官伝わってしまう。
これは応募者にとって大ダメージです。
「温かみ」は、面接において応募者がアピールすべき一大重要ポイントなのです。

4 自分への評価を知る方法 | 自信を示すか謙虚でいくかを決めるには
自分が認められていない場面では自信満々で。自分が認められている場面では謙虚に。
このパターンはわかった。
問題は、面接において自分が認められているか認められていないかどうやって知るかです。
(1) 面接で感じ取る
1つ目の方略は、面接の場の空気を感じ取ることです。
面接官の態度から、「疑われているなあ」と応募者が感じ取るのです。
面接官は思っていることを態度に示してくれるわけではありません。
すごく応募者を高く評価している面接官でも面接では仏頂面をしているなんてことはありえます。
また、面接官が応募者への高評価を示してくれても、応募者がそれを把握できないこともあります。
応募者に余裕がないかもしれないですし、人の評価を面接の場だけで読み取るのはなかなか難しい。
面接で感じ取るのは重要ではありますが、これだけだと心もとない。
(2) 事前に転職エージェントに聞いておく
面接官は自分のことをどう思って面接に呼んでいるのか?
これは転職エージェントに簡単に質問できます。
転職エージェントにぜひ聞くべき質問です。
良いエージェントならちゃんと教えてくれます。
「もうすでに高評価ですよ」という場合もあるはずです。
劣勢と伝えられる方が少ないかもしれません。
ただ、私は客観的状況からして私の優先度が低いと思われるような求人に応募したことがありました。
転職エージェント曰く、
- 他に5人ほど応募している
- 他の応募者の経歴は、○○や●●等です(私より高く評価される経歴でした)
転職エージェントは、面接官の事前の応募者への評価を掴みやすい立場にあります。
面接官と直接コンタクトすることもありますし、複数の応募者の情報を持っていてどんな応募者が書類に通っているかも知っているのです。
そんな情報通である転職エージェントの持つ情報を使わない手はありません。
「自信を示すか、謙虚でいくか」の戦略を決めるには、転職エージェントの情報が重要です。
5 自信の示し方戦略決定のために使うべき転職エージェント
面接で自信満々で行くかどうかは、自分が面接官からすでに高く評価されているかを知らなければならず、その情報を知るには転職エージェントに聞くのが有用です。
ではどの転職エージェントに聞くべきか。
リクルートエージェント、doda、マイナビエージェント。
こうした大手転職エージェントは、自信の示し方を決めるのに不向きです。
なぜか?
これらの転職エージェントは、企業の担当者と、応募者の担当者は別人が担当するからです。
転職エージェントという会社の中で分業が行われています。

こうした分業型転職エージェントだと、応募者(求職者)の担当者は、企業側の面接官がどんな人かの情報を持っていません。
大手転職エージェントはこうした分業型を取っていることが多く、面接についての有用な情報をあまり得られません。
大手転職エージェントを使うのであればJACリクルートメントはおすすめです。JACリクルートメントは、両面型スタイルを取っており、担当者が企業と求職者の両方を担当するので、面接官についての情報を求職者担当者が持っているからです。

JACリクルートメントのポイント
- 3大転職エージェントの1つ
- 高額案件に強い
- 内定獲得力が高い
▼公式サイト
大手転職エージェントは求人情報の豊富さや大企業求人案件に強いといった利点もあるため、ダメであるとは断言できません。
場面に応じて転職エージェントを使い分けましょう。
中小規模の転職エージェントであればたいていはJACリクルートメントと同じような両面型であり、企業と求職者両方を同じ人が担当しています。
そのため、本記事で書いた自信の示し方戦略のためには大手よりも中小転職エージェントの方が向いています。
複数の転職エージェントと話して、企業型の有用な情報を持っている転職エージェントを見つけましょう。

相談は無料なので、面倒くさがらずに複数の転職エージェントを比較検討すべきです。
両面型の転職エージェントでも、担当者がダメなら使うべきではありません。
とあるダメ転職エージェントの例。
私が企業のことをあれこれ質問すると、ほとんど回答せずに「とりあえず応募して面接で聞いてください」と答えた転職エージェントがいました。
これはダメエージェントです。

この企業には、別の転職エージェントから応募しました。その転職エージェントはあれこれ回答してくれましたし、必要に応じて「企業様に確認します」といって、企業から情報を取ってくれました。
当然、私は色々情報を教えてくれた転職エージェントから応募しました。
複数の転職エージェントに登録して比較していなければ、「とりあえず応募して面接で直接質問してください」といういいかげんな転職エージェントから応募せざるを得ません。
こうした低能転職エージェントからの応募は、ライバルを考えると自分を相当不利な状況に追い込みます。
本記事でとりあげた「自信の示し方」は面接において重要なテーマですので、これを活かせる情報を持つ転職エージェントを探しましょう。
転職エージェントは会社単位ではなく、人単位で自ら相談して見つけ出すのが急がば回れで一番良いと思いますので、色々相談して最高のパートナーを見つけましょう。
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