法律や条例、通知などの公用文における用字用語には、正式な表現や慣用句、専門用語、外来語の扱い方などが含まれ、使われる言葉や表現は一般的に明瞭で正確であることが求められます。
公用文の用事用語がそのまま正しい日本語であるというわけではなく、公用文の独自ルールもあります。
しかし、公用文以外でも我流の用事用語ルールに頼るよりは、公用文のルールにのっとった方がビシッとした文章が書けます。
その公用文の作成について、令和4年(2022年)1月11日、内閣官房長官から「公用文作成の考え方」の周知について、各国務大臣に宛てて通知がなされたことが発表されました。
この通知は、文化審議会が建議した「公用文作成の考え方」を現代社会における公用文作成の手引としてふさわしいものであると評価し、周知に配慮する旨を示したものです。
建議された「公用文作成の考え方」には、公用文書類の整理・分類や読み手に合わせた分かりやすい書き表し方、社会状況や言語環境の変化に対応した読点の使用などが含まれています。
この最新の「公用文作成の考え方」に対応した公用文作成の書籍は、以下11冊発売されています。
発刊日 | 書名 | 著者 | 概要 | 発刊元 | ページ数 |
---|---|---|---|---|---|
2023/7/5 | 改訂版 公用文 作成の要点と文例 | 八木欣之介 | 書き方の説明と文例 | 新日本法規 | 480 |
2023/4/13 | 注釈 公用文用字用語辞典[第10版] | 川崎政司 | 用字用語例集 | 新日本法規 | 740 |
2022/11/16 | 用字用語 新表記辞典 新訂五版 | 天沼 寧/加藤彰彦/鈴木仁也・編 | 用事用語例集 | 第一法規 | 864 |
2022/10/26 | 第3版 これだけは知っておきたい 公用文の書き方・用字用語例集 | 渡辺秀喜 | 用事用語例集 | 日本加除出版 | 276 |
2022/9/21 | 通る起案はここが違う! 公務員の文書起案のルール | 澤 俊晴 | 書き方の説明 | 学陽書房 | 152 |
2022/8/26 | 新訂第二版 公用文の書き表し方の基準(資料集) | 文化庁編 | 資料集 | 第一法規 | 481 |
2022/8/1 | 令和4年公表 「公用文作成の考え方」のポイントと文例 | 八木欣之介 | 書き方の説明 | 新日本法規 | 230 |
2022/7/20 | 最新 公用文用字用語例集 改定常用漢字対応(増補版) | ぎょうせい公用文研究会 | 用字用語例集 | ぎょうせい | 394 |
2022/6/13 | 詳解公用文の書き方 改訂版 (分かりやすく正確な公用文を書くために) | 瀬口至 | 書き方の説明 | 夢の友出版 | 389 |
2022/5/31 | 新しい公用文作成ガイドブック わかりやすく伝えるための考え方 | 岩田一成 | 書き方の説明 | 日本加除出版 | 145 |
2022/4/20 | 分かりやすい公用文の書き方 第2次改訂版 | 礒崎陽輔 | 書き方の説明 | ぎょうせい | 334 |
公用文の書き方・用字用語例集の本一覧
公用文の書き方や用字用語例集に関する各書籍の紹介です。
改訂版 公用文 作成の要点と文例
本書は、令和4年に公表された「公用文作成の考え方」を元に、法令文書から記録・公開資料、広報まで幅広い文例を提供しています。
全面的な改訂版で、文書作成の基本的なルールや最新のデジタル化に対応した情報も網羅しています。
【特徴】
- 公用文の基本的なルール解説: 本書では、公用文の形式や用語、横書きと縦書きなどの基本的なルールを詳細に解説。一般文書の作成にも役立つ内容です。
- デジタル広報への対応: インターネットでの広報に関する最新情報も含まれており、デジタル時代における文書作成に必要な知識が充実しています。
- 多彩な文例の掲載: 令和4年の新しい公用文の考え方に基づき、法律・条例だけでなく、記録、公開資料、広報まで、様々な文例を多数掲載。読み手との効果的なコミュニケーションを実現します。
- 豊富な文例: 公用文の基本から法令文、公示文、令達文、往復文など、幅広いジャンルにわたる文例を豊富な目次で整理。必要な情報に迅速にアクセスできます。
- 資料付き: さらに、「公用文作成の考え方」の周知に関する資料や、公用文における漢字使用等についての抄録など、参考になる資料も充実。
『改訂版 公用文 作成の要点と文例』は、公用文のプロフェッショナルから初学者まで、幅広い層に役立つ一冊です。
目次
序 公用文とは
第1部 公用文作成の基本
第1章 読み手とのコミュニケーションとしての公用文
1 正確さ
2 分かりやすさ
3 読み手の気持ちへの配慮
第2章 公用文の書き方
1 文 体
2 横書きと縦書き
3 標題と項目等
4 一文の長さ
5 主語と述語
6 文書の構成
第3章 表記のルール
1 漢 字
2 送り仮名
3 仮名遣い
4 外来語の表記
5 数 字
6 句読点
7 括弧とその他の符号
第4章 用語のルール
1 名詞・代名詞
2 動詞・形容詞・形容動詞
3 副詞・連体詞
4 接続詞
5 助動詞・助詞
6 接頭語・接尾語
第2部 公用文のいろいろ
第1章 法令文
1 法律・政令・府省令等
2 条例・規則
第2章 公示文
1 告 示
2 公 告
3 公 表
第3章 令達文
1 訓 令
2 通 達
3 指 令
第4章 往復文
1 通 知
2 照 会
3 回 答
4 依 頼
5 協 議
6 報 告
7 送 付
8 申 請
9 進達・副申
10 勧 告
第5章 議会関係文書
1 議 案
2 意見書の提出
3 請願・陳情
第6章 審議会関係文書
1 審議会関係
2 諮 問
3 答 申
4 建 議
第7章 不服申立て・訴訟関係文書
1 不服申立て関係
2 訴訟関係
第8章 記録・公開資料等
1 議事録・会議録
2 白 書
第9章 解説・広報等
1 解 説
2 広 報
第10章 部内文書
1 起案文書
2 復命書
3 事務引継書
4 辞 令
5 供覧・回覧
6 その他の部内文書
第11章 その他の文書
1 契約書
2 証明書
3 表彰状・感謝状
4 書簡文
資 料
〇「公用文作成の考え方」の周知について
〇公用文における漢字使用等について(抄)
〇法令における漢字使用等について(抄)
注釈 公用文用字用語辞典[第10版]
注釈 公用文用字用語辞典[第10版]は、70年ぶりに見直された文書作成のルールを紹介する書籍です。従来の公用文の作成ルールを見直し、新しい公用文作成の考え方に沿った変更点や新ルールを詳しく解説しています。また、文書作成の参考となる具体例を示し、作成上の留意事項も解説しています。
著者は元内閣法制局参事官です。
目次
第1章 新しい公用文のために
第2章 伝わる公用文のための文書構成
第3章 用語のルールの変更
第4章 表記のルールの変更
用字用語 新表記辞典 新訂五版
「日本語表記辞典」は、日常生活でよく使われる用語を50音順に分類し、約2万6千語を収録した辞典です。
収録語には詳しい注釈と豊富な用例が掲載されており、国語表記を迅速かつ簡単に調べることができます。
さらに、最新版では「公用文作成の考え方」(令和4年1月)を踏まえた書き表し方も新たに登録され、より実務で役立つものになっています。
ビジネスや公務員の方にはもちろん、日本語表記を正確にすることに関心のある全ての人にお勧めの辞書です。
目次
■新訂五版の刊行に当たって
■編集に当たって
■この辞典の使い方
■凡 例
■本 文
■付 録
1 常用漢字表(抄)
2 現代仮名遣い
3 送り仮名の付け方
4 外来語の表記
5 公用文作成の考え方(建議)
6 公用文における漢字使用等
7 法令における漢字使用等
8 法令における拗音及び促音に用いる「や・ゆ・よ・つ」の表記について
9 人名用の漢字
10 ローマ字のつづり方
11 公用文等における日本人の姓名のローマ字表記について
12 教育漢字(学年別漢字配当表)
13 主な教育漢字の筆順
14 学習指導要領の一部改正
15 学校教育における「現代仮名遣い」の取扱いについて
16 学校教育における「送り仮名の付け方」について
17 文化審議会答申「改定常用漢字表」前文等
18 国語審議会答申「改定現代仮名遣い」前文
19 国語審議会答申「改定送り仮名の付け方」前文
第3版 これだけは知っておきたい 公用文の書き方・用字用語例集
この一冊で公用文の書き方を総合的に学ぶことができます。
実務に即した文例が豊富に収録されており、用法・使い分けがすぐに分かるようになっています。
文章・構文、語句の使い方、表記のルールなど、文章の分かりやすさに直結する要素を一冊で整理できます。
また、新規に「注意すべき言葉一覧」や「お役所言葉一覧」など、公用文でよく使われる言葉や言い回しについての情報も追加されています。
用例や関連語、間違いやすい表記なども一緒に分かるので、公用文作成で迷ったときには、この一冊を手元に置いておくと便利です。
目次
第1 文章表現の心得
1 平易性
2 簡潔性(明瞭性)
3 正確性
4 コミュニケーションとしての公用文作成
第2 文章表記の仕方
1 文章の構成
(1) 往復文書等の定型的な文書
(2) 調査報告書や企画書等の非定型的な文書
2 文 体
(1) 口語体と文語体
(2) 常体と敬体
3 文法上の留意点
(1) 文章・構文の整理
ア 主語と述語を正しく呼応させること
イ 主語を省略しないこと
ウ 助詞「は」「が」「も」を正しく使い分けること
エ 助詞「て」「に」「を」「は」を落としたり、誤ったりしないこと
オ 格助詞「の」「と」は、文意をよく考えながら使用すること
カ 接続助詞の「…が、…が、」を多用しないこと
キ 助詞「たり」を正しく用いること
ク 助動詞の「…られる」(受け身)と「…をして、…させる」(使役)を正しく用いること
ケ 修飾語と被修飾語はできる限り近づけること
コ 同じ語句・同意の語句の重複を避けること
サ 時制を正しくすること
シ 行為の主体の位置づけがどこかによって能動態と受動態を使い分けること
ス 文意が曖昧になる連用中止法を使わないこと
セ 文章はなるべく短く区切って、指示詞・接続詞などを用いて一文を短くすること
(2) 語句の使い方
ア 予告の副詞の呼応を誤らないこと
イ 用語の使い方を誤らないこと
(3) 表記
4 公用文の表記の基準
-1
表記の基準
(2) 用字について
(3) 送り仮名
(4) 仮名遣い
(5) 外来語の表記
(6) 地名・人名等の固有名詞、動植物の名称
(7) 数 字
(8) 句読点等の符号
(9) 用語について
(10) 言葉遣いについて
5 注意を要する用字用語等
(1) 「及び」・「並びに」
(2) 「又は」・「若しくは」
(3) 「から」・「より」
(4) 「に」・「へ」
(5) 「言う」・「いう」
(6) 「ので」・「から」
(7) 「…であろう」・「…よう」
(8) 「…と…」
(9) 「ならば」
(10) 「…にて」
(11) 「場合」・「とき」・「時」
(12) 「その他」・「その他の」
(13) 「直ちに」・「速やかに」・「遅滞なく」
(14) 「…である」・「…とする」
(15) 「…しなければならない」・「…ものとする」
(16) 「併せて」・「あわせて」・「合わせて」
(17) 「更に」・「さらに、…」
(18) 「追って」・「おって、…」
(19) 「従って」・「したがって、…」
(20) 「と共に」・「…とともに」
「虞」・「恐」・「おそれ」
「付ける」・「づける」
「係る」・「関する」
「執る」・「採る」・「とる」
「なお」・「おって」
「超える」・「越える」
「規定」・「規程」
「配布」・「配付」
「附」・「付」
「充分」・「十分」
「以上」・「以下」/「以前」・「以後」
「超える」・「未満・満たない」/「前」・「後」
「別紙(別表)」・「別添」
起算点による期間の使い分け
6 解説・広報等における表記
(1) 用字について
(2) 送り仮名等について
(3) 言葉遣いについて
第3 用紙の規格と左横書き
1 用紙の規格
2 用紙の用い方
3 左横書き
第4 文書の書式例
発信文書の書式例
(1) 訓令の制定
(2) 訓令の一部改正
(3) 通 達
(4) 通 知
(5) 照 会
(6) 回 答
(7) 書式例の留意事項
用字用語例集(類似語を含む。)
外来語・外国語の取扱い用例集
お役所言葉一覧
注意すべき言葉一覧
通る起案はここが違う! 公務員の文書起案のルール
この書籍は、若手公務員を対象に、文書起案の基本をやさしくマスターできる内容が詰まった一冊です。職場で教わることのできないルールから、具体的な文書の書き方まで、丁寧に順を追って解説しています。
また、今日からすぐ使える文例も多数収録されています。
「起案なら、コピペすればなんとかなるでしょ」という風潮がある中で、作成した文書に修正の赤字がびっしりついたり、途中まで進んだ決裁がふりだしに戻るといった失敗を防ぐためにも、この書籍は必読です。
前任者の文書の見よう見まねで乗り切っているが、本当はあやふやという人や、使ってはいけない文字や用語など、細かいルールが多くミスが絶えないという人にもおすすめです。
本書では、知っておきたい基本のポイントから、中堅職員でも意外と知らないことまで、豊富な例文とともにわかりやすく解説されています。実務に直結する知識が身につくので、自治体職員になったばかりで、初めて起案を担当する人や、文書事務や公文書の基本的な決まり事にまだ自信がない人、そして分厚く無味乾燥なマニュアルを読むのは少し苦手だなという人に特におすすめです。
新訂第二版 公用文の書き表し方の基準(資料集)
公用文を作成する際の基準となる資料が一つにまとまっており、常用漢字表、外来語の表記、現代仮名遣いなど、公用文作成に必要な情報が網羅されています。
最近70年ぶりに文化庁で公用文作成の要領が改定され、新たに周知されたことを踏まえ、内容を一新。さらに、文部科学省の「用字用語例」、「送り仮名用例集」を唯一掲載しています。
この資料集には、内閣告示・内閣訓令、現代仮名遣い、ローマ字のつづり方、送り仮名の付け方、そして文化審議会及び国語審議会答申の前文などが収録されています。さらに、公用文に関する諸通知、法令に関する諸通知、文部科学省語例集など、幅広い情報が提供されています。
【目次】
前 書 き
1 内閣告示・内閣訓令
(1) 常用漢字表(平成22. 11. 30)
(2) 外来語の表記(平成 3 .6 . 28)
(3) 現代仮名遣い(昭和61.7 .1,平成22. 11. 30 一部改正)
(4) 送り仮名の付け方(昭和48.6 . 18,昭和56. 10.1,平成22. 11. 30 一部改正)
(5) ローマ字のつづり方(昭和29. 12.9 )
〔付〕 文化審議会及び国語審議会答申「改定常用漢字表」,「外来語の表記」,「改定現代仮名遣 い」,「改定送り仮名の付け方」の前文等
文化審議会答申「改定常用漢字表」前文等(平成22.6 .7 )
国語審議会答申「外来語の表記」前文(平成 3 .2 .7 )
国語審議会答申「改定現代仮名遣い」前文(昭和61.3 .6 )
国語審議会答申「改定送り仮名の付け方」前文(昭和47.6 . 28)
〔参考〕国語審議会答申「表外漢字字体表」(平成12. 12.8 )
2 公用文に関する諸通知
(1) 公用文における漢字使用等について(平成22. 11. 30 内閣訓令第 1 号)
(2) 公用文作成の考え方(「公用文作成の考え方」の周知について)(令和 4 .1 . 11 内閣文第 1 号)
(付) 「公用文作成の考え方(文化審議会建議)」解説
〔参考〕内閣に係る公用文における拗音及び促音に用いる「や・ゆ・よ・つ」の表記について(通知) (昭和63.9 .1 内閣閣第145号)
〔参考〕外来語・外国語の取扱い及び姓名のローマ字表記について(依頼)(平成12. 12. 26 庁文国第44号)
〔参考〕公用文等における日本人の姓名のローマ字表記について (令和元. 10. 25 関係府省庁申合せ)
3 法令に関する諸通知
(1) 法令における漢字使用等について(平成22. 11. 30 内閣法制局総総第208号)
〔参考〕 法令における拗音及び促音に用いる「や・ゆ・よ・つ」の表記について(通知)(昭和63.7 . 20 内閣法制局総発第125号)
4 文部科学省語例集
(1) 文部科学省用字用語例(平成23.3 . 31)
(2) 文部科学省公用文送り仮名用例集(平成23.3 . 31)
5 その他
(1) 同音の漢字による書きかえ(昭和31. 7 .5 国語審議会報告)
(2) 「異字同訓」の漢字の使い分け例(平成26. 2 . 1 文化審議会国語分科会報告)
(3) 戸籍法及び戸籍法施行規則(抄)
令和4年公表 「公用文作成の考え方」のポイントと文例
本書は「公用文作成の考え方(令和4年1月11日内閣官房長官通知)」に沿って、公用文の作成において従来からの変更点や新ルールのポイントを詳しく解説しています。
文書作成の参考となる具体例を示し、作成上の留意事項についても解説しています。
著者は元内閣法制局参事官であり、その経験に基づいた信頼できる内容となっています。
本書の目次
第1章 新しい公用文のために
第1 新しい「公用文作成の考え方」
1 読み手とのコミュニケーションとしての公用文
2 公用文の多様性
3 公用文の分類
第2 読み手に伝わる公用文
4 正確に伝える公用文
5 分かりやすく伝える公用文
6 多様な目的にふさわしい公用文
7 読み手の気持ちに配慮した公用文
第2章 伝わる公用文のための文書構成
1 文体の選択
2 標題と項目・見出し
3 一文の長さ
4 文の書き方
5 文書の構成
第3章 用語のルールの変更
1 法令・公用文に特有の用語
2 専門用語の扱い
3 外来語への対応
4 紛らわしい言葉の扱い
5 違和感や不快感を与えない言葉
6 表現の工夫
第4章 表記のルールの変更
1 漢字使用の原則
2 常用漢字表にない語の扱い
3 漢字と仮名の使い分け
4 送り仮名
5 外来語の表記
6 数 字
7 句読点と括弧
8 その他の符号
9 字体、図表等
おわりに
附 録
〇「公用文作成の考え方」の周知について(令和4年1月11日内閣文第1号)
〇公用文における漢字使用等について(平成22年11月30日内閣訓令第1号)
〇法令における漢字使用等について(平成22年11月30日内閣法制局総総第208号)
最新 公用文用字用語例集 改定常用漢字対応(増補版)
本書は、公用文の用字用語の標準例を五十音順で約1万語収録し、迷ったときにすぐに参照できるようにしています。
また、平成22年改定の「常用漢字表」に完全準拠しているため、最新の漢字表に基づいた使い方を学ぶことができます。
さらに、令和4年に改められた手引「公用文作成の考え方」を受けて、増補版としてグレードアップ。漢字か仮名か、送り仮名の付け方や動詞・名詞の書き分けなど、公務上で必要となる用字用語の使い方について徹底解説しています。
詳解公用文の書き方 改訂版 (分かりやすく正確な公用文を書くために)
公用文の基準が見直され、新たな指針が示された今、本書はその最新内容を盛り込んだ改訂新版として登場しました。
本書の特徴は、以下3つです。
- 表記の原則や基準をマスターできる
- 豊富な例文で応用力を養う
- 常用漢字表などの充実した巻末資料で検証できる
これらを組み合わせることで、公務員の皆さんが自信をもって文書作成ができるようになるよう、内容・構成にこだわっています。
また、実務で即座に役立つように、事項目次に索引機能を備えています。
◆本書目次
序章 公用文の書き方――基本中の基本は何だろうか
1 文字や言葉の用い方への配慮
2 簡潔な表現の工夫
3 論理的な構成の仕方
4 適法かつ適切な内容
5 決められた書式の遵守
第1章 公用文の表記の基準――国と地方公共団体の基準
1 公用文には独自の表記の基準がある
2 「国が定めた表記の基準」の性格
3 表記の基準の必要性
第2章 文体――その使い分けと注意点
1 常体と敬体
2 口語体と文語体
3 その他注意すべき文体・表現
第3章 文法遵守の論理的な構文(文の組立て)
1 主語と述語は一致しているか
2 必要な主語を落としていないか
3 その他の文法上の問題点
第4章 語句の接続――接続詞のルール
1 確定的接続の基本原則
2 2段階以上の階層を成す確定的接続
3 非確定的接続の原則
4 接続詞の「たすきがけの用法」
第5章 漢字使用の原則
1 漢字使用の原則――「常用漢字表による」とは
2 品詞によって「漢字で書くもの」・「仮名で書くもの」の原則
3 固有名詞・専門用語・特殊用語は例外である
4 書換え・言い換えの工夫
5 政策的な書換え
6 同じ常用漢字の「附」と「付」の使い分け
7 意味によって使い分ける「同じ音訓の常用漢字」
第6章 送り仮名の原則
1 送り仮名の原則――「送り仮名の付け方」(内閣告示)による
2 「単独の語」の送り仮名の付け方
3 「複合の語」の送り仮名の付け方
4 送り仮名の有無で意味が異なってくる語がある
5 その他送り仮名に注意すべき用語
第7章 仮名遣いの原則
1 仮名遣いの原則――「現代仮名遣い」(内閣告示)による
2 片仮名の用い方――「外来語の表記」(内閣告示)による
第8章 数字の表記
1 左横書きの公用文ではアラビア数字を用いる
2 小数・分数の書き方
3 日付・時刻・期間の書き方
4 左横書きの公用文でも漢数字を用いる場合がある
第9章 句読点の付け方の原則
1 句点の付け方の原則
2 読点の付け方の原則
第10章 その他注意すべき事項
1 繰り返し符号その他の符号の用い方
2 敬語の用い方
3 敬称の用い方
資 料 編
1 公用文作成の考え方(令和4年1月7日文化審議会建議)
2 公用文における漢字使用等について
3 法令における漢字使用等について
4 常用漢字表
・本表(原文どおり)/・付表(原文どおり
新しい公用文作成ガイドブック わかりやすく伝えるための考え方
本書は、70年ぶりの公用文作成基準の改訂に伴い、より「わかりやすい」公用文を作成するためのガイドブックです。
著者は全国の自治体で研修を行っている専門家で、公用文の種類や文章の構造から、わかりやすく書く方法を解説しています。
また、一般向け公用文を3分類して解説し、種類ごとのわかりにくくなる原因や、わかりやすく書くためのポイントを具体的に説明しています。
さらに、わかりやすく書くためのポイントをまとめたチェックリストなども収録されています。
分かりやすい公用文の書き方 第2次改訂版
本書は、国や地方自治体の公務員が日々作成する公用文の書き方について、分かりやすく解説した書籍です。
公務員に限らず、誰でも分かりやすく文章を書きたいと思っている方にとっても役立つ内容となっています。
新「公用文作成の考え方」に基づき、表記の原則について変更点を細かく解説しています。
また、公用文の書き方の歴史的経緯や、公用文に出てくる語句の語法やマスコミ表記との異同についても詳しく取り上げています。
さらに、「公用文作成の考え方」において認められた特例については、初めて追補に掲げており、「広報文の書き方」についても解説しています。
本書目次
序 章 公用文の書き方について
第1章 公用文の書き方のルール
第2章 主語と述語
第3章 漢字と平仮名
第4章 送り仮名
第5章 句読点
第6章 文体
第7章 項目番号及び配字
第8章 名詞の列挙
第9章 通知文の書き方
第10章 差別用語・不快用語
追補1 外来語の表記
追補2 広報文の書き方
追補3 コンピューターで使える漢字
追補4 Wordでの段落書式の設定
参考資料(常用漢字表、公用文作成の考え方、人名用漢字の変遷等)
用字用語索引
コメント