公務員の方が民間企業に転職する場合におすすめの転職エージェントを紹介します。
「役所は特殊な世界で、ここで働いていた公務員は民間では通用しないのでは…?」
こう心配する必要はありません。
余計な先入観を持たずに普通に転職活動をすればうまくいきます。
本記事はプロモーションとなる内容を含みます。
1 公務員が使うべき転職エージェント
先に結論(「どこに相談すればいいのか?」への答え)を書きます。
- 大企業への転職におすすめ
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- リクルートエージェント
- MS-Japan
- doda
- マイナビエージェント
- 外資系やハイクラス転職におすすめ
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- JACリクルートメント
- アクシスコンサルティング
- LHH転職エージェント
- ロバートウォルターズ
- イーストウエストコンサルティング
転職エージェントに登録すれば、全部無料で以下のサービスを提供してくれます。
- 求人情報の紹介
- 企業への応募
- 企業との面接日等の調整
- 企業への応募者の推薦
- 年収交渉
自力でやるよりはるかに楽です。
▼「転職エージェントって何?」という人はこちらの過去記事をご覧ください。
(1) 公務員から安定大企業に転職したい人向けのエージェント
無難に大企業に転職したい人、玄人ではない人は、以下のような大手転職エージェントに登録しましょう。
リクルートエージェント
MS-Japan
doda
マイナビエージェント
リクルートエージェント
最大手のリクルートエージェントは外せません。
求人情報数が最多というのは、否定できない最高の魅力です。
無料の転職活動セミナーもとてもいい。
リクルートエージェントのポイント
- 最大手の豊富な求人数
- 安心の相談体制
- 求人検索や応募のしやすさ
▼無料登録(公式サイト)はこちら
▼関連記事(リクルートエージェント相談体験談)
MS-Japan
MS-Japanは、管理部門転職専門の転職エージェントです。
公務員で、転職したら心機一転営業とかフロント業務をやりたい、という人以外は、管理部門狙いになるでしょう。総務とか人事とか。
それならMS-Japanです。
MS-Japanのポイント
- 管理部門転職に強い(経理・財務/人事総務/法務/経営企画)
- 士業転職にも強み
- 特化型でありながら大手で安心のサポート
▼MS-Japanの公式サイトはこちら
▼関連記事記事(MS-Japanへの転職相談体験談)
doda
リクルートエージェントとならぶ大手。
多くの求人、使いやすいシステム、数多くの無料セミナーなどのサービスを享受できます。
dodaのポイント
- 登録は当然無料
- リクルートエージェントと双璧の豊富な求人案件数
- 利用しやすいシステムやサポートの手厚さ
▼dodaの公式サイトはこちら
▼関連記事(doda転職相談体験談)
dodaでの転職相談の感想 | エージェントの評判
マイナビエージェント
マイナビエージェントも大手ですが、大会社への転職に強みがあり、特に若手の転職に力を入れています。
マイナビエージェントのポイント
- 若手にやさしい
- 大手に強い
- 重点的な面接対策
▼マイナビエージェントの公式サイトはこちら
初めての転職であれば、まずは大手人材紹介会社(転職エージェント)に相談すべきです。
大手エージェントの方が、転職初心者相手の対応に慣れています。中小規模の転職エージェントで感じの悪い担当者に当たると辛いです。
「公務員はそんなに行けるところないよ」と感じの悪い商売っ気の強いおじさんに言われたら嫌でしょう。
転職エージェントへの相談で失敗した体験談に書いた通り、感じの悪い転職エージェントはどうしたって存在します。
(2) 給料の高い外資系企業やコンサルを狙う転職エージェント
「無難に大手企業」では気が済まない人は使うべきエージェントを紹介します。
JACリクルートメント
JACリクルートメントは、ここは外資系企業もありますが、日系企業の求人情報もたくさんあります。
JACリクルートメントは、高額案件に力を入れています。
また、大手でありながら、求職者担当者と企業営業担当者の役割を分けていないことから、転職相談をする担当者が企業と直接コンタクトをするため、内定後押し力が強い会社です。
JACリクルートメントのポイント
- 3大転職エージェントの1つ
- 高額案件に強い
- 内定獲得力が高い
▼JACリクルートメントの公式サイトはこちら
▼関連記事
アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティングは監査法人BIG4(デロイト、PwC、KPMG、EY)やアクセンチュアなどの総合系コンサルティングファームの転職に強いエージェントです。2014年〜18年の大手コンサルティングファーム在籍者の転職支援数は第1位とされています。
コンサルは公務員にも人気の転職先です。
「引き続き厚労分野に関わっていきます」。同省から民間に転じた人が集まるLINEのグループチャットではこんなメッセージが飛び交う。米マッキンゼーやPwCなどのコンサルティング会社に移りながら、業務は官僚時代の延長のようなケースが少なくない。能力のある人材が官民の垣根を越えて仕事を見つける。そんな働き方が求められている領域もある。
「官邸1強」の後(4)草刈り場の霞が関 退職しても役所の仕事(ニッポンの統治)2022/11/03 日本経済新聞 朝刊
▼アクシスコンサルティングの公式サイトはこちら
LHH転職エージェント
LHH転職エージェントは、人材サービス大手のアデコの転職エージェントブランドです。
高年収の外資系企業を狙いましょう。JACと同じく、日系企業の求人も多く取り扱っています。
業界別、専門職種別にチームを組んでおり、きめ細かな対応がされています。
面談した感じは良好でした。
案件数が多く、業界専門性があるので、業界にあわせた求人情報を聞きたい人におすすめです。
▼無料登録(公式サイト)はこちら
LHH転職エージェントロバートウォルターズ
外資系企業の求人情報が多いです。外資系狙いなら登録すべき。
日系企業の求人情報もあります。
ロバート・ウォルターズのポイント
- 外資系企業や日系グローバル企業の求人に強み
- 豊富な求人案件
- 高額年収案件が多い
イーストウエストコンサルティング
ややハイレベル狙いのどちらかといえば高年収帯が得意な人材紹介会社。外国人エージェントから「マッキンゼーに応募しませんか?」と打診してきたこともあり、外資系企業やコンサル転職担当者もいます。
▼公式サイト
2 公務員の転職は増えている
霞が関の官僚の転職による退職は増えている。
霞が関で幹部候補とされる若手キャリア官僚(総合職)の流出がとまらない。人事院が5月に初めて公表した調査によると、入省10年未満の退職者は2018年度に100人を超え、19年度に139人に達した。20年度も109人と3桁の数字が続く。(1面参照)
データ編(4)キャリア官僚、若手流出続く 年100人超、5年未満多く(ニッポンの統治)2022/11/03 日本経済新聞 朝刊
特に多いのが入省5年未満の層だ。17年度に35人だったのが、18年度に70人と倍増した。
採用者総数に占める5年未満での退職率も15年度入省で11%に達した。近年は1年未満で辞める人も1%前後の水準が続く。
2020年3月の新聞でも以下のとおり書かれています。
公務員の人材流出が増えている
(日本経済新聞2020年3月15日朝刊「公務員の転職希望が急増、大手サイト登録最高、20代、外資やITへ。」)
上記記事によれば、公務員の転職の状況は以下のとおり。
(エン・ジャパンの状況)
- 大手転職サイトへの公務員の登録数は最高水準にある
- 国家公務員の離職者は3年連続で増加
- 特に外資系やIT(情報技術)企業に転じる20代が目立つ。
- 国家公務員と地方公務員の登録者数(教師や警察官などを除く)は、2019年10~12月期は1万2379人で、前年同期に比べて22%増加(エン・ジャパン)。全体の登録数は3~4%増なので、公務員の登録者の増加は相対的に大きい。
- 中でも20代が33%増で急増した。
(人事院による国家公務員の離職状況)
- 定年退職や任期満了を除く国家公務員(一般職)の離職者数は3年連続で増加
- 厚生労働省は2018年度の離職者数が16人増の575人(定年退職や出向を除く)
- 経済産業省は2019年度に23人の総合職が離職。例年は15人程度。
転職を考える公務員は増えている。
3 公務員が転職する理由・志望動機とは
安定した職場で国・地方公共団体等のために働ける公務員は人気のはず。
なぜ転職したい人が増えているのか
(1) 公務員にやりがいを感じないから
中央省庁では国会対応に伴う長時間労働などで、若手を中心に働く意欲が減退している。若手の「公務員離れ」が加速すれば、将来の行政機能の低下を招く恐れがある。
要は、ブラック企業化している職場であることが大きな問題なようです。
国家公務員の残業時間の月平均は100時間(慶応大大学院の岩本隆特任教授の調べ)。
民間平均が月14.6時間。
国家公務員は段違いの長い残業時間に苦しんでいます。
国会対応が長時間拘束を招いたり、雑務に時間を割かれることが長時間労働の原因となっているそうです。
長時間労働が偉いとされる雰囲気が蔓延しているようです。
そんな雰囲気なので精神疾患による休業者の比率も民間より3倍高いそう。
雑務が多いのは民間も変わらないと思いますが、空気が違うかもしれません。
厚労省の若手の改革チームによる働き方の提言や総務省の働き方改革チームのまとめによると以下のような声、調査結果が出ているそうです。
- 「生きながら人生の墓場に入った」
- 「一生この仕事で頑張ろうと思うことはできない」
- 20~30代の職員の約半数が業務にやりがいと感じつつも約60%が「心身の健康に悪影響」、約40%割が「やめたいと思うことがある」と回答
- 「モチベーション高く仕事ができている」との回答は、部長級以上で90%超、係長級では54%。
「雑務ばかりの長時間労働はもう疲れたよ。。」
このような理由が退職志望理由ナンバー1になりそうです。
裁量の乏しさは大きなストレス要因ですので、かなり辛い環境のようです。
部長級以上は仕事のモチベーションが高く保てている人が90%以上なので、裁量の広狭が大きくやりがいに直結する職場といえそうです。
(2) 公務員は給料が安くてコスパが悪いから
給料が安いだけではなく、長時間勤務を強いられるブラック企業体質も役所を去る一因です。
大量退職の根っこには中央省庁の働き方や待遇面でくすぶる不満がある。
データ編(4)キャリア官僚、若手流出続く 年100人超、5年未満多く(ニッポンの統治)2022/11/03 日本経済新聞
公務員の魅力は安定だとよく聞きますが、大企業だって安定してますよ。
給料がそこそこよい大企業と公務員を比べると、大企業の方が楽で給料が良くコスパが良いです。
知らないと後悔しますよ。
(3) 売り手市場だから
新卒者の減少に加え、人手不足で転職市場が活況になっていることも一因とみられる。
2019年の月次平均ベースの転職者数は351万人であり、2002年以降で最多を更新しているそうです(総務省の労働力調査)。
昔は、採用する民間企業も「お役所仕事してた人はちょっと…」と敬遠してたのかもしれません。
今はわがまま言ってられなくなってきたということか。
4 公務員はどこに転職すべきか
公務員がもう嫌なら辞めるべきです。無理する必要はありません。
問題はどこに転職するかです。
(1) 安定を求めるなら大企業を狙え
安定性に魅力を感じて公務員になった。その魅力は消えない。
そう思うなら日系大企業を狙うべきです。
民間だから業績が悪くなれば倒産はありえますが、大企業の安定性は中小企業とは比べ物になりません。
給料もいい。
世間体も保てます。
大企業なら、転職して嫌なら再度の転職もしやすい。「つぶし」がききます。
しかし、大企業によっては「役所以上に役所っぽい」と揶揄されるところもあります。
絶え間ない雑務が繰り返される可能性は大企業でもあります。
「大企業の仕事はくだらない」と吐き捨てている人もたくさんいます。
どの会社、どのポジションに就くかで大きく変わりますので、要考慮です。
(2) 「あなたとは違うんです」意識高い系公務員はコンサルやIT系に転職する
民間企業の中でも意思決定が速い外資系コンサルタントやITベンチャーに転職する例が多いという。
19年に中央官庁からITベンチャーに転職した30代女性は「省庁で働いてもつぶしがきかない。『最後のチャンス』と30代前半までに民間転職を考える人は多い」と語る。有能な若手ほど現状の業務に疑問を感じている可能性が高い。
上記(1)のように大企業に転職するのではなく、「普通の人が行かない会社」であるが高学歴、エリート層に言うと「おっ」と思われそうな企業に行きたい公務員もいるでしょう。
外資系コンサルやIT系だと、マッキンゼーやBCGといった戦略コンサル、デロイトやPwC等の会計コンサル等、「それらしい」コンサルはたくさんあります。
- 公務員は辞めたい
- 特にやりたいことはない
- ブランドのある会社に行きたい
- そうすれば将来つぶしが聞く
こんな感じで「とりあえずエリート層」でありたい、という意識高い系国家公務員に給料の高いコンサルは自尊心維持によい転職先でしょう。
私は「弁護士から外資系コンサルへ」と考えて似たような発想で転職活動をしてました。
国家公務員試験で培った試験と就職テクニックは外資系コンサル転職に使えます。
(3) ベンチャー企業に青い鳥が飛んでいると思うな
「役所は停滞しきってだめだ。ベンチャーで自由にやりたい。ベンチャー企業で社会を変える力になるんだ!」
こんな風に極端に考えたらだめですよ。
ベンチャー企業の方が整っていないものが多く、困難に直面する局面は多いはずです。
「世界を変える」というような幻想も捨てて現実を見るべきです。
「社会の役に立つ」はずの役所で幻滅してたならなおさらといえます。
社会の役に立つ仕事がしたいという志望動機を持つ者は社会の役立たず | 転職キャリアルール (career-rule.com)
5 公務員よ転職を考えよ
転職すれば今の職場環境から離れることができます。
劇的な環境変化で生活満足度が急に高まることだってあるのです。
私は非常にストレスフルな職場から転職できてとてもよかったです。
今の職場が不満なら転職でよりよい生活を手に入れることを考えるべきです。
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