情報基盤開発社の発表した「ストレスチェック業界平均値レポート2023」から、業界別のストレスをチェックします。
ストレスのない仕事を業界というくくりから検証してみましょう。
ストレスの少ない仕事を業界から検証する
この順位が高い業界ほど高ストレスです。
このストレス順位で気をつけるべきなのは、「自覚的な身体的負担度」の高い業界は高ストレスになりやすい点です。
心理的なストレスはストレスの一部にすぎません。
(1) 製造業(メーカー)が業界別ストレス最悪
製造業が、飲食業や運輸業といったいかにも高ストレスそうな業界を抑えて総合1位にランクイン。
これは私には意外な結果でした。
製造業はストレス低めだと思っていました。
しかし、以下結果を見ると、製造業は身体的負担も大きいがそれ以外の項目はほぼ全て平均未満です。
ストレスの観点から言うと製造業は全くイケてない。
(2) 身体的負担の少ない業界は低ストレスになりがち
以下の低ストレス業界は、仕事上の身体的負担が少ないために高ストレスランクで下の方に位置しています。
- 学術研究、専門・技術サービス業
- 情報通信業
- 電気・ガス・熱供給・水道業
- 金融業・保険業、不動産業・物品
これだと心理的ストレスを推し量れません。
仕事の真の悩み?対人関係ストレスの業界別ランク
情報基盤開発「ストレスチェック業界平均値レポート2023」から対人関係ストレスの高さでランク付けしました。
同レポートの「対人関係ストレス」は数値化されておらず、以下表から目視で読み取りました。
(1) 製造業は対人関係も最悪
総合順位1位の製造業が対人関係ストレスでもナンバーワン。
「日本のものづくり」と礼賛されがちな製造業の現場は、昭和の空気が充満するストレスフルな職場なのかもしれません。
(2) 金融業・不動産業は実はホワイト?
金融業、不動産業は対人関係ストレスランクで下から3位。
つまり対人関係はホワイトな業界ということになります。
これもかなり意外な結果でした。
金融業界といえば、他人から何か嫌なことされたらすぐに「倍返しだ!」とか言い出したり、やたら土下座を強要する激しい業界だと思っていました。。
不動産業も業界全体がブラックかなと思っていたのですが、建設業とは別業界なので、建設業ほどブラックではないようです。
利益率の高めの業界は、儲かって社員のゆとりもあって対人関係が良くなるのかも。
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